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 けん引免許取得用学習教材 (トレーラ教材)

トレーラの後退時の挙動を体得することに機能を絞った模型を作りました。興味のあるかたは、参考にしてください。
材料費は600〜900円程度、工作時間は1時間ぐらいでしょうか。2時間もみておけば充分でしょう。電動工具は不要です。

トレーラの運転をアタマだけで理解することは なかなか難しいものです。この模型で操作イメージをつかんでみてください。

次の順序で説明します。
  用意するもの(工具等)
  使用材料
  作り方
  けん引車運転の練習 (イメージトレーニング)
  車両寸法について




 用意するもの(工具等)

名称
摘要
プラスドライバ
プラスドライバ(小)
プラスドライバ(中、大)

小さめ (#2) と 大きめの2本を用意してください。
錐(キリ)
四つ目ギリ

ここでは、四つ目ギリ を使用しましたが、三つ目ギリでも良いでしょう。
カッターナイフ
カッターナイフ

大型が望ましいです。
スパナ または ペンチ
5.5mmと7mmのスパナ(KTC製)。この撮影のためだけに購入(バカだね)100円ショップで購入の小型ペンチ。これで充分です。

口幅5.5mmと7mmのスパナ。
なければ小型のペンチでも代用できます。
定規
30cmのスチール定規

金属製30cm程度。
カッターナイフで切れ目を入れる際のガイドも兼ねます。
鉛筆
HBの鉛筆

単に目印をつけるだけなので、他の筆記具でも結構です。
紙やすり
中目の紙やすり
中目〜粗目(あらめ)が使いやすいです。
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 使用材料

略号 品名 規格 数量 単位 単価 金額
[材1] ファルカタ工作材 450X90X6mm 1 75 75
[材2] 固定キャスター ゴム製25mm 5 73 365
[材3] L型隅金 42mm Φ3.6 4枚組 1 105 105
[材4] さら小ねじ M3X10 入数8本 1 60 60
[材5] さら小ねじ M4X15 入数8本 1 60 60
[材6] さら小ねじ M4X30 入数7本 1 60 60
[材7] なべ小ねじ M4X20 入数8本 1 60 60
[材8] 木工用ボンド 50グラム入り 1 78 78
[材9] ペットボトルのキャップ 1


[材1]
ファルカタ工作材
[材1]〜[材8]は近くのホームセンター での参考価格です。(2005年2月現在)

[材3]L型隅金 は4枚組を買いましたが、使うのは1枚です。
[材4]さら小ねじ は8本(組)使います。
[材5]さら小ねじ は1本(組)、[材6]さら小ねじ は1本、[材7]なべ小ねじ は3本(組)使用します。

[材4]さら小ねじ は M3X10 としていますが、長めのM3X15でも結構です。
[材5]さら小ねじ は M4X15 ですが、M4X20 だとキャスターのゴムに接触しますので不可です。
[材6]さら小ねじ は M4X30 が最適ですが、M4X35 でも良いでしょう。

ホームセンターによっては、ねじの ばら売りをしているところもありますので、その場合は必要数だけの購入で済みます。

ねじのゆるみ止めには、専用の固着剤もありますが、ここでは簡単な模型のことですので、[材8]木工用ボンドでも結構でしょう。

[材2]
固定キャスター
[材3]
L型隅金
[材4]
さら小ねじ M3X10
[材5]
さら小ねじ M4X15
[材6]
さら小ねじ M4X30
[材7]
さら小ねじ M4X20
[材8]
木工用ボンド

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 作り方

手順 説明
タイヤ磨き
[順1] [材2]キャスター のゴムの表面(接地面)をやすりまたはサンドペーパーなどで削り、平らにします。
ゴム中央部にバリが出ています ゴム表面を磨いた状態です

すべて(5個)のキャスターについて同様に表面を削ってください。
これはタイヤのグリップを良くし、横滑りしにくくするためのものです。

真剣に作業すると結構時間が掛かります。タイヤ幅の中央の膨らみ(バリ状の部分)が取れれば充分です。

板材の切断
[順2] [材1]ファルカタ工作材 を、16cm、10cm、19cmの長さに切るため、鉛筆で線を引きます。
ファルカタに鉛筆で2本 線を引きます

(1)は トラクタシャシ、(2)は トレーラシャシ2、(3)は トレーラシャシ1 とします。

[順3] 定規を線に沿わせ、カッターで切り込みを入れます。無理に力を入れず、10回程度切り込みます。(板厚の3分の1程度切れれば充分です。)
ファルカタに切り込みを入れます

板の両側面で、切り込み箇所にカッターの刃を押し付けます(刃形をつけます)。
ファルカタの側面です 両側面にカッターの刃形をつけます
切り込み部の拡大写真
拡大写真です。
側面に刃型がついています。

裏返して、刃形を目印に、定規を当て、カッターで10回程度切り込みを入れます。

[順4]
切り込み位置を角張ったところ(ここでは厚い本の端)に当て、部材の片方を徐々に大きく揺らすと板が折れます。
切り込みを入れた板を折ります。(板の左部分は手で押さえておきます)

もう1つの箇所も同様に切り込んだあと 折ります。断面がきたないので、できれば やすりがけ をしておきましょう。
板材を折った断面 断面をやすりがけした状態

トラクタ(けん引車)の作成/後輪
[順5] トラクタシャシに、キリで前輪用とトレーラ接続用の穴を開けます。
位置は、板幅の中央で、前端から15mm(前輪用)、後端から24mm(トレーラ接続用)です。
16cmの板に2箇所、キリで穴をあけます

[順6] [材2]キャスター の側面を トラクタシャシの側面に沿わせ、後端を3mm離します。
キャスターをその位置に置いたまま、取り付け穴に鉛筆でしるしを付けます。
トラクタ後輪の位置決めをします
トラクタ後輪の位置に しるしがつきました

しるしを付けた箇所にキリで ねじ穴を開けます。
トラクタ後輪の取り付け穴をあけます

トラクタシャシを裏向けて、キャスター用ねじ穴(4箇所)を大き目のプラスドライバの先で軽く揉みます。これで、さらねじ用のテーパーができます。
トラクタ後輪を取り付ける ねじ用のテーパーをつけます

[順5]で開けた穴はそのままにしておきます。(さらねじは使わないのでテーパーをつけないこと。 O(オー)型のせっかちさんは要注意ですよ。)

[順7]
[材4]さら小ねじ でトラクタシャシに[材2]キャスター(後輪) を固定します。
ねじの頭がやや沈むくらい、充分に締め付けます。
トラクタ後輪の取り付け作業
トラクタ後輪の取り付け完了

トラクタ(けん引車)の作成/ハンドルと前輪
[順8]
ハンドル
[材3]L型隅金 に [材6]さら小ねじ を差し込みます。(穴が大きいため、ねじが ぐらぐらしていますが構いません。)
隅金とさら小ねじ(M4X30) 隅金にねじを差し込みます

[順9]
ハンドルと前輪
[順8]ハンドル と [材2]キャスター(前輪) を [材5]さら小ねじ で締め付け、一体化します。
さきほどの隅金とねじをキャスターに取り付けます ハンドルと前輪の取り付け完了
ハンドルと前輪。隅金が曲がっていますが、これで良いです
真横から見た写真です。



[順10]
[材10]キャップ にキリで穴を開けます。
ペットボトルのキャップに穴をあけます

[順11]
[順9]の前輪軸 をトラクタシャシに差し込みます。
柔らかい板ですから、穴が小さくても無理に押し込めば入ります。
前輪の軸をシャシに差し込みます

突き出た前輪軸に [順10]キャップ をねじ込みます。
これも無理にねじ込んでいけば、入ります。
前輪軸にペットボトルのキャップをはめます

これにより、前輪の回転軸が安定します(ぐらつきが無くなります)。

キャップが緩まないよう、ワッシャとナットをはめます。
さらに、ナットが戻らないよう、接着剤を付けておきます。
前輪軸にワッシャとナットをはめます ナットが外れないよう、ボンドを付けます

トレーラ(被けん引車)の作成
[順12] トレーラシャシ1にねじ用の穴を3つ開けます。
位置は、板幅の中央で前端から15mm、後端から20mmで側面から25mmです。
19cmの板に3箇所、キリで穴をあけます

前方はトラクタとの連結用、後方の2つはトレーラシャシ2との接続用です。

[順13] トレーラシャシ1の前方に [材7]なべ小ねじ を固定します。
トレーラシャシにねじ(M4X20)を取り付けます 連結ピンの取り付け完了

これをキングピン(連結ピン)に見立てます。

[順14] [順6]〜[順7] を参考にして、トレーラシャシ2に [材2]キャスター を固定します。

(10cmの板に)トレーラ後輪の位置決めをし、穴を開けます
キャスター側面をシャシ側面に沿わせ、後端のアキは3mmとります。

キャスターの穴位置に しるしを付け、キリで穴をあけます。

ねじ穴にテーパーをつけ、キャスターを取り付けます
シャシを裏返し、ドライバーでねじ穴を揉みます。

キャスターをさら小ねじで固定します。
キャスター(トレーラ後輪)の取り付け完了
ねじの頭がわずかに沈むくらい きっちり締めます。
トレーラ後端をひっくり返しました
裏から見た様子です。

[順15] トレーラシャシ1の後部にトレーラシャシ2をぴったりと合わせます。
トレーラシャシ2との接続用の穴にキリを突っ込み、トレーラシャシ2に穴を開けます。
キングピンを取り付けたシャシと後輪を取り付けたシャシを重ねて、穴を開けます

トレーラシャシ2を 後方に65mmずらして、同様に穴を開けます。
トレーラのシャシをずらして、穴を開けます

[順16] もう一度、トレーラシャシ1の後部にトレーラシャシ2をぴったりと合わせ、[材7]なべ小ねじ で、トレーラシャシ1と2を接続します。
トレーラシャシの後端をあわせて、ねじ止めします
トレーラができあがりました


どうです。簡単に作れたでしょ。
トラクタにトレーラのキングピンを差し込み、完成です

さっそく遊んでみましょう。

近くにいる家族から「遊んでいる場合じゃないでしょ」と言われたら、「免許取得のため、練習中です」と答えましょう。(でも、それが通用するかどうか 私は責任を持てませんが…)
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 けん引車運転の練習 (イメージトレーニング)

操作方法
写真のように、親指でハンドルをコントロールします。他の指は背をトラクタに載せておきます。
隅金がハンドルらしく 機能しています

このまま、ハンドルを左右に振りながら前進してみてください。
手(指)で少しトラクタに重みを掛けながらハンドル操作しますので、ちょっとした加減と コツが必要です。すこし慣れるまで練習してください。

また、全体に軽量な つくりのため、タイヤがスリップしやすくなっています(特に後退時)。トラクタ側は手で重みを掛けるため問題ありませんが、トレーラ側には適当なおもりを乗せると効果的にスリップを防止できます。
トレーラに おもりを載せたところ
製図用の文鎮(990g)を載せてみました。

こんなに重いものでなくても構いません。300グラムもあれば充分でしょう。

直線バックの練習
トラクタにトレーラを連結した状態で1mほどバックしてみてください。初めてだと、まっすぐに後退させるだけでも結構むずかしいと思います。

下の連続写真は、奥に1mの定規が置いてあり、これに平行にトレーラを後退させようとしたものです。約10cm後退するごとに撮影した画像を重ねています。手の画像は邪魔になるため 省きました。
はじめはまっすぐ後退できていますが、一旦ぶれだすと、うまく収束できません。けれど 最初は 蛇行してでも1m後退できれば良い方でしょう。
まずは、直線バックを試みますが、そうはうまく行きません
なんとか1m後退できました右の写真は上の連続写真の最後のひとコマを示しています。
トラクタとトレーラがひどく折れ曲がっています。このようになってしまうか、または1mも後退できない方は、次の[イメージトレーニング その1]に進んでください。

難なく、綺麗に直線バックができるかたは、[イメージトレーニング その4]に進んでください。

[イメージトレーニング その1]
トレーラ後軸だけを接地します(写真の おもりは300gのミニ工具箱)トレーラをトラクタから外します。そして、トレーラ前部の横を持って、先ほどと同じ距離をバックさせます。


さっきと違って、意のままに後退できましたね。バックのときにトレーラが(左右に)傾いたら、トレーラ前部を右または左に振って修正しつつバックすれば良いのですから、簡単なものです。
2輪だけだと、スムーズにバックできます
リヤカーと同じなので、簡単にバックできました右の写真は上の連続写真の最後のひとコマを示しています。
何の問題もなく、まっすぐ後退できました。
一度まっすぐ後退できれば、さっさと次の[イメージトレーニング その2]へ進みましょう。

[イメージトレーニング その2]
トレーラをトラクタに連結します。

リヤカースタイルから一歩前進、普通車スタイルでバックしますまた同じところを後退するのですが、ここではトラクタの前輪の横を持ちます。前輪をわずかに持ち上げて(浮かせて)、トレーラをバックさせます。

イメージトレーニングその1では、トレーラ前部を指先で左右に振りましたが、今度はトラクタの後輪を左右に振ることによりトレーラの姿勢を制御するようにイメージします。
つまり、ここでは4輪しか接地していないので、トラクタ後輪が普通車の前輪だと思えばいいわけです。

このとき、後退しながら トラクタの後輪(普通車の前輪)を右(左)に振るためには、トラクタの前部を左(右)に振れば良いわけです。

文章で書くとややこしそうですが、実際に動かしてみれば、理解は たやすいと思います。

普通車の運転に慣れていれば、これも簡単に後退できます
四輪車で後退の最後の1コマ。ゆっくり落ち着いてバックすれば簡単ですね右の写真は上の連続写真の最後のひとコマを示しています。
比較的簡単に、まっすぐ後退できました。
ここ(イメージトレーニングその2)までは、特に 練習 は必要ないです。一度、実際に動かしてみれば わかる内容です。

[イメージトレーニング その3]
こんどは最初の操作方法に戻って、後退させます。(全輪を接地させ、ハンドルを操作しながら後退)

このとき、次の2つをイメージしながら バックしましょう。
(1)
トレーラの姿勢(走行ライン)制御は、キングピン(≒ トラクタ後軸)で行う。
(2)
トラクタの後軸をコントロールするため、トラクタ前部を左右に振る(ハンドルをきる)。

このイメージを描くことで、最初のときよりスムーズにバックできたのではないでしょうか。

全輪接地しての後退です。少し要領がつかめてきたでしょう
なーんだ。簡単じゃない(と思うのは まだ早いです)ここは、一度といわず、何度か練習したほうが良いでしょう。
どうです、何の前知識もなしに 初めてトレーラを後退させた時と比べると、雲泥の差ですね。

[イメージトレーニング その4]
直線バックの練習ということですが、少しだけ難易度を上げましょう。

後退しつつ、車線変更してください。車幅1つ分くらいの幅寄せのつもりでも結構です。

下の連続写真は、黒のレーンから 後退しつつ青のレーンに移動しようとしたものです。まっすぐ後退することができるようになったばかりでは、まだちょっと難しいかも知れません。

ちょっと難易度が上がっただけでも、結構きびしいです
かろうじて1m後退できましたが、幅寄せはできていませんこまかいことは書きませんが、何度か動かしながら要領をつかんでください。
思い描いたラインで走行するには、「ハンドルを回してクルマを動かす」と考えるより、「トラクタとトレーラを折るか伸ばすかとイメージ」したほうが操作しやすく、アタマが混乱しなくて済みます。

ま、ここは 習うより慣れろ ということで、練習を重ねることがスムーズな操作への近道かと思います。

数回練習した結果が次の連続写真です。斜め上方からの撮影のため 分かりにくいですが、黒レーンから青レーンに完全に移っています。
トレーラ側の動きに注視しつつ、ゆっくり後退しました
スマートに幅寄せできましたちょっとしたアドバイスとしては、「オーバーアクションにならないこと」、「早めに動作を戻す」ということでしょうか。
ま、そんなアドバイスなどより、何度か動かしているうちにコツがつかめることでしょう。



方向変換の練習
さて、トレーラの運転における真骨頂です。あいにく私は実務でけん引車に乗ったことはなく、運転操作の真髄を伝授するなど到底できません。
方向変換の要領・コツについては、プロドライバ その他先輩諸氏による数多くのホームページに譲ることといたしましょう。 うーん、互譲精神、美しいですね。譲り合う 心ひとつで 事故はゼロ。
だれですか、「横着!」「手抜き」などと言っているのは。廊下で立っていなさい。

トレーラ運転技法の解説は、「けん引」「体験」あたりをキーワードとしてサイト検索するといろいろと見つかりますので、そちらを参考にしてください。

いずれ、方向変換について、私なりの練習方法を書くつもりでおります。でも いつになることやら わかりません。他サイトの検索など、皆さんの自助努力により方向変換をマスターされることをお勧めします。この模型が、操作感覚を身に付けるための手助けになるものと思っております。
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 車両寸法について

この模型の作成過程でもおわかりのとおり、トレーラはサイズを変更できます。

けん引免許の試験車両はトラクタが2軸(前輪、後輪)、トレーラが1軸で 計3軸となりますが、ここで作った模型の軸間距離(軸距、ホイールベース)は前後であまり差がありません。(120:153 ≒ 1:1.3)
トレーラを短めにセットした状態

これは、私の免許試験管轄地 明石の自動車免許試験場の車両に似せたものです。全国的には、トレーラが長めのものも存在するようで、その場合はトラクタシャシの上下の接続をずらしてください。(120:218 ≒ 1:1.8)
トレーラを長めにセットした状態

なお、いずれも実際の試験車両の軸距を測ったことはありません。ここで作成した模型の軸距比率は「適当」です。さらにいえば、カプラオフセット(キングピンとトラクタ後軸とのズレ)も「適当」です。

トレーラが長いと、後退時の運転がかなり楽になります(トレーラの姿勢制御が容易になります)。ただし、最少回転半径が大きくなりますので、小回りは しにくくなります。

お好みで、あるいは受験地の試験車両に合わせて、適宜トレーラの長さを調整してください。



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Copyright (C) 2005 きまぐれ学校  (トレーラ教材 : 初版2005年2月28日 最終更新2005年10月9日)
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