トップ 工作室移動式クレーン運転士免許取得用学習教材クレーン操作要領初級解説

クレーン操作要領 初級解説

移動式クレーンの縦振りを止めるための操作要領について、初級編 として解説します。




解説

状態
(経過時刻)
説明
[1]


(0.0秒)
荷がボトルの上空で静止している状態です。

待機状態です

[2]





ジブを一振り(起伏)すると、荷が振り子運動をします。

ジブを すーっと起こします
(0.0秒〜1.0秒)
ジブを起こします。
荷は手前に振れます。

ジブを元の位置まで戻します
(1.0秒〜1.8秒)
ジブを伏せます。
慣性により、荷は暫く(ここでは1.4秒まで)手前に振れ、その後 奥に振れます。

(1.8秒〜2.5秒)
ジブ停止後も、慣性により 荷は奥に振れます。


ジブは停止状態のままです
(2.5秒〜3.4秒)
振り子が戻ってきました。


このまま放っておくと、長いあいだ 荷は振り子状態が続きます。

[3]






ジブ操作と巻き下げにより、荷が最も手前に来た位置で静止させます。
タイミングよく操作すると荷はピタリと静止したままとなります。

タイミングを計って、ジブを起こします
(3.4秒)
荷が最も手前に来た時、またはその直前(つまり 荷の振れが停止する直前)に、

(3.4秒〜4.1秒)
ケーブルが鉛直となるようジブを起こします。
それだけでは荷が上昇してしまうので、同時に巻き下げを行い、荷の位置が上下に変化しないようにします。
と、いいつつ写真では みごとに上下しています。上下動に関しては失敗の感がありますが、今回の課題では問題ありません。


ジブはほぼ停止状態です
(4.1秒〜5.0秒)
荷が静止していることを確認してみました。
ジブは、次の動作に移りはじめていますので、やや動きがあります。

[4]




荷を水平移動します。

ジブをそろそろと倒しながら、巻き上げます
(5.0秒〜9.4秒)
荷がボトル上空にくるまで、ゆっくりとジブを倒しつつ、荷が水平を保つように巻き上げを行います。

写真では一直線(水平)に移動できていませんが、まぁご勘弁を。


[5]









巻き下げにより、荷をボトル内に降ろして課題終了です。

ジブを固定したまま、巻き下げます
(9.4秒〜10.8秒)
巻き下げます。荷は底に着けず、宙吊りとします。

宙吊りとするのは、荷の揺れが充分に収まっていることを確認するためです。
多少の揺れが残っていても、ボトルが倒れなければ良しとします。

荷が揺れていないことを確認しています
(10.8秒〜12.0秒)
ボトル内で揺れずに静止していることを確認しました。



ちょっと慣れれば、[2]の荷を振りはじめて から [5]完了(静止の確認は不要) まで、10秒もあれば充分でしょ。



ところで、[4]ゆっくりとジブを倒す というのはどうも垢抜けのしない動作ですよね。
もっと素早い揺れの収束については クレーン操作要領上級解説 に記述しています。


トップページへ 戻る ページトップへ
Copyright (C) 2005 きまぐれ学校  (クレーン教材 : 初版2005年5月3日 最終更新2005年10月9日)
http://kimagure.squares.net/crane2.html
著作権・免責事項